コラムcolumn

摂食障害 (拒食症・過食症)について解説

摂食障害は、大別して「神経性無食欲症」(Anorexia Nervosa)と「神経性大食症」(Bulimia Nervosa)の2つがあります。神経性無食欲症というのは、一般的に「拒食症」と呼ばれている疾患のことで、このほか「神経性食思不振症」「神経性食欲不振症」「思春期やせ症」とも言われます。また神経性大食症は、「過食症」と呼ばれている疾患のことで、ほかに「神経性過食症」「神経性多食症」「大食症」とも言われます。このように疾患名の表記が少しずつ違うのは、研究者や訳者によって日本語訳が異なるからです。拒食症や過食症は、マスコミ造語として広く一般に知られていますが、ここでは学術的専門用語としての神経性無食欲症と神経性大食症を主に使用していきたいと思います。